年末に、小説『同士少女よ敵を撃て』を読了しました。
舞台は、第二次世界大戦真っ最中のロシアのとある村。
母と猟師をしている娘のセラフィマが主人公です。
セラフィマはとある衝撃的な事件をきっかけに、戦場でスナイパーとなる道を選びます。
この導入部分はタイトルを見た時になんとなく予想はついたのですが、その後の展開は予想の上をいくものでした。
タイトルに「少女」と入っているものだから、結構キャッキャウフフとお花の飛んでいるような内容を予想していたのに、戦場でスナイパーとなったセラフィマを待ち受けているのは過酷な運命だったという、しかもそこに甘さはほとんど見られないという、超ハードボイルドな小説でした。
戦場でのラストはまさかの展開でした。
ここでも私はありきたりなハッピーエンドを予想していたのですが、そうは問屋が卸しませんでした。
しかし気持ちのいい裏切られ方で、これは文庫本も出たことですし、手元に置いておきたい一冊となりました。
少女が主人公のハードボイルド戦争小説を読みたくなったら、ぜひこちらの一冊をお読みください。
それでは今回はこの辺で。
みなさまも、よき読書ライフを。
ではまた!
